2019年2月9日土曜日

「大工の未来を刻む」山田工務店   

山田工務店社長 山田文夫さん(写真右側
大工の後藤さん(通称 だいちゃん)(写真左側)
2月の達人クラブ

 
「神は細部に宿る」とまさにこのことか!それは前回の達人クラブのことだった。「箱作り」をしたのだが、綺麗に仕上げることの難しさを体感。真っすぐ綺麗にノコギリを引く技術や板と板をすき間なく組み合わせること、ピシッと閉まる蓋にすることなど苦戦の数々。
 大工さんは家づくりという大きなお仕事を担っているが、実際はとても細やかな仕事なのだと、子供もスタッフも心底痛感した。0.01ミリ単位程の細やかな手刻みや施主の希望に沿うこと、自然と対峙することからの臨機応変な判断に大工の仕事の偉大さに気づくことができました。
 今現在、住宅業界で深刻な問題がおきている。統計によると、20歳~40歳の大工さんの数は、1995年に約213,000人だったのに対し2020年には約45,000人に減ると予想されていることだ。大工さんが不足することにより、木の家でできた家屋の新築や維持、はたまた昔ながらの家づくりをおこなう工務店の存続にも関わるのだ。山田工務店としては、これからも一人でも多くの腕の良い大工さんを育成していくために大工さんを正社員として雇用している。この取り組みは全国をみても数は少ない。実際、先日東京での経営者向けに「日本の住まいを守るこれからの大工育成」というテーマでセミナーがあった。そこで社長が壇上に上がり、「小さな工務店だからできる大工育成と社員化」について熱く語られたそうだ。まさに山田工務店は徳島、いや全国が誇る住宅業界のトップランナーなのだ。


山田工務店のHPの社長のブログに達人クラブが掲載されています。

明日は節分
節分の日が近いということもあり、
豆まき用の枡づくりに挑戦しました

美しい仕上がり
木と木が組み合わせれるよう、あらかじめ後藤さんが
準備してくださっていたので、
子供達は一級品の物を手にすることができた。

大工の技が光る
釘なしで木と木が組み合わさること
造形美を子供達も体感。

大工さんのカンナ削り
後藤さんがやるカンナ削りに子供達の歓声が沸き上がる
いかに薄く綺麗に削れるかが上手いカンナ削りのポイント。
山田さんが教えて下さったのだが、カンナ削りが
上手にできるかの大会もあるそうだ。

いざ!挑戦!


百聞は一見に如かず
の続きで、見るより実際にやってみるとその難しさを体感

少しづつ少しづつ
かんなクズが出るたび自分なりの手応えを掴んでいく

やり続ける程…
最初はカンナくずが出れば喜んでいた子供達。
でも時間が経つうち、どんな風にやれば
大工の後藤さんのようにできるのかと子供達の集中力が高まっていく。

みんなアンテナを持っている
達人タイム中に近くで穴を掘り水路作りをしてきた子、
田んぼで走っていた子もやってくる。面白そうなことには
みんな常にアンテナをはっているのだ。
「ちょっと!おれもやりたーい!」

カンナの微調整
子供達が削っていく度に
カンナの刃が傾き削りにくくなる。
この大工さんの真剣な姿に
子どもはますます引き込まれます。


続いては釘打ち


慎重にゆっくりと…
普段子供が手にすることのない五寸釘。
真っすぐ綺麗に打つのが難しい。

          ありつぎ
接ぎ木(蟻継)
太い柱と柱を組み合わせる技術に釘付けの子供達。
これぞプロフェッショナル
「線の通りに切れてるー!!」「めっちゃ綺麗!!」
子供もスタッフも大感動!!!


ワクワクが止まらない
ノミを使い綺麗に木が削られていく。


いよいよ完成間近です。



これがホンモノ
綺麗にピタッとはまり、かつ頑丈にできている。
、昔からの日本の大工技術凄いなぁ。


鬼のお面作り
達人さん用のお面をスタッフが作っていると、
「僕もお家のお父さん用に作りたーい!!」と
やってきて一緒にやることに。


その後も続々と
「私もやる~♪」とお面作りをしたい子が集まってくる。
絵をかくのが大好きなスタッフ。
そんなスタッフと一緒につくるお面作りは最高だ!


スペシャルタイム
手作りの枡に焚火で炒った豆をセットし子供達はスタンバイ。
手作りのお面をかぶり山田さん、後藤さんは子供達と一緒に
広場を走り回り節分を楽しみました。



2019年2月8日金曜日

2月 達人クラブ

達人クラブは毎回、午前中か午後の
どちらかに「達人タイム」がある。
その道を極めた達人さんをお招きして、
技を目の前で見せていただいたり、
話を聴いたり、実際に一緒にやってみたり。

トエック主催の他の定期プログラムと違って、
この「達人タイム」があるのが、達人クラブの特長だ。
しかし、達人タイムがありつつもフリーキャンプである。
達人タイムに参加する・しない、
やる・やらないは子どもたち一人ひとり違う。
途中まで参加・途中から参加という形をとる子もいる。
それでOK。

何よりも子どもたちひとりひとりが
「やりたいか、やりたくないか」
「今何をしたいか」と
自分を感じることや、自分で決めることが大事なのだ。
大人はついつい「せっかくの達人タイムだから」
「いろんなことを体験してほしい」
と体験させることを目的としてしまいがちだが、
体験することと同じぐらい
「やらない」と自分で決めることも
重要な経験なのだ。
自分を感じて決めることこそが自分の人生を
主体的に生きることにつながると考えている。



今回も、午前中に達人タイムが行われている傍らで、
いろいろな遊びが広がっていた。
自分のやりたいことをやっていながらも
それぞれのことを感じながら遊んでいる彼ら。
達人タイムに入ったり出たり、
影響を受け合いながら
目一杯遊ぶ姿がそこかしこに溢れていた。



手のひらでコマ回し!
「コマ回し得意なんだ!」と新たな一面に出会う。

「ぼくもやる!」
大人が子どもに教えてもらうことも。

ステキな音色が農園中に響き渡る。
近くには音楽にあわせて
身体を揺らしながら遊ぶ子も。

達人クラブの次の日は節分!
鬼のお面を作ることに。

どろんこキッチン。
今日は何を作ろうかな。


達人タイムで大工さんがかんな削りをしてくれた。
そのかんなくずを使って料理。
どろんこ料理の腕前がどんどん上がっていく。

かんな削りの技よりも、
かんなくずを集めることが楽しくなる。

かんなくずをかつお節に見立てて
「かつおだし取ってるんよ」と。

お相撲がはじまる。
体まるごと受け止めてくれることが嬉しそう。

ドッジボールが好きなメンバーが集まる。

メンバーは4人だが
「やりたい」で集まったメンバーだから
遊びの熱は高く、ずっと続く。

舞台の上に2人で出て来て
飛んだり跳ねたり。
ずーっとケタケタ笑って楽しそう。

卓球への熱も高く、
毎回、達人クラブで
「やりたいこと」になっている。


お部屋での演奏会。
音楽が本当に好きなんだな
と伝わってくる。



田んぼ全体を使ってのこおりおに!


「2人で遊びたい!」
ようちえんの頃からの仲。
月に一回会えることの嬉しさ。

近くで農業をしていたスタッフの手伝い。
「やりたい!」で始まるから
手伝いも遊びになる。

干し草の道を走ったり
ぴょんぴょん跳ねたり。
子どもたちは本当に遊び上手だ。

家でノートに描いてきた
ロボットを作り上げる。
達人クラブが始まる前から
遊びは始まっている。


2019年度、遊びの達人クラブメンバーを募集中です!
お申し込み・お問い合わせはトエック幼児フリースクールまで。
tel:0884(23)4807

※お電話は平日、15時以降にお願いします。