2018年12月7日金曜日

惹き込まれる伝統芸能 落語の世界!

12月の達人さんは
落語家の笑福亭學光さん!

プロフィール
徳島県阿南市羽ノ浦町出身。
銀行員から笑福亭鶴光に弟子入り、落語家になった異色派。
地域寄席・老人ホーム・離島などで上方落語の普及に努める。
過去に弁護士・井口博氏と絶滅の危機にある小動物を助ける環境寄席、
落語会の売上金で中国の小学校に机や椅子を送る希望寄席などを開催。
落語会のほか、人権、平和、家族、国際等のテーマで講演会活動を行う。
玉すだれや腹話術を織り交ぜた、ユニークな漫談・講演活動でも幅広く人気。


伊勢はんくで行われた寄席。
達人クラブの子どもたちから、地域のお年寄りの方々まで
幅広い年代の方が集まり賑わいました。

どんな話が始まるのかと
そわそわ!わくわく!!
子どもたちに大人気の笑福亭小學光くん!
腹話術による學光さんと小學光くんの掛け合いがおもしろい。
腹話術とは言いながら、小學光くんがしゃべる時には
學光さんの口もパクパクうごいているのだが、
子どもたちは誰ひとりとして気にも留めていない様子。
「2人」のやりとりに夢中になる。



初めて聴く學光さんの寄席に
体を揺らして大笑い。

學光さんは達人クラブに毎年来て頂いている。
大人も子どもも何度聴いても學光さんの世界に惹き込まれる。

落語は身振り手振りで噺をすすめ、一人で何役をも演じる。

「あー!吉田さん!こんにちは。母さん!母さん!吉田さんがいらっしゃったよ。」
「こんにちは、吉田さん。けんちゃん!あいさつしなさい!」
「吉田さん、こんにちはー。ポチ!ポチ!吉田さん来たって!噛みついたり!」
「ウー!ワンワン!!」
と、ひとりで5人の芝居をやってみる。

「ぼくも吉田!!」
噺に自分と同じ名字の人が出て来て嬉しくて
「ぼくもやりたい!」と高座に上がるヨシダくん。

少し照れもありながら…

凛々しい姿でした。
古典落語「味噌豆」
煮豆を食べる姿に、「おいしそう~」
「本当に食べてるみたい!」との声。

學光さんの巧みな技と聴き手の想像力で
噺の世界が広がっていく。

子どもたちが発する言葉を拾って、話をつくったり笑いにつなげたり。
目の前の子どもたちとやりとりをしながら
一緒に場をつくっていく達人さんの姿がそこにはありました。
起きたことにどう反応するか。
達人さんから多くのことを学んだ時間でした。
ありがとうございました。

「信頼する」が僕たちの仕事

平成最後となった 12月の達人クラブ

信頼する」が僕たちの仕事

「学校でこんな授業があったらいいのになぁ」
角材をナイフで削って、卵型の木を作ることに一生懸命な高学年の男女。
ナイフを動かしながら続いていく子ども同士の会話は心地よい音楽のようだった
「卵型の木ってよくお土産屋とかおもちゃ屋さんで売っとるよなぁ」
「私も見たことあるよー」
「でもこういうのって自分で作るけん意味があるんよなぁ」
「確かにそうやなぁ」

その子どもたちが持っているすこやかさに驚かされた。
 まさか達人クラブの子供達と「自分で作ることの価値」を共有できること、それがとても嬉しかった。子供と関わる仕事をする中で、たまに耳にする子ども同士の会話で「ゲームしてた」とか「ユーチューブみてた」という話。その会話から私は子供を自分の色眼鏡で見ていたり、無意識のうちにジャッジをしていたのかもしれない。自分のなかに恥ずかしさと申し訳なさが残る。それでも遊びが進んでいくうちに、自分の予想を上回る目の前の子達の集中力や創造力。なんと素晴らしいことか。更に「お昼ご飯食べてからもやりたいなぁ」「どうやったら丸くなるかなぁ」子供は子どもなりに自分自身のペースや感性で掴んでいっているのだ。現場でおきていることを「信頼する」。これに尽きるなと改めて痛感したのだ。今回のことで子供から大切な気づきをプレゼントしてもらった。
僕へのちょっと早めのクリスマスプレゼントのようで少し嬉しくなった。

子ども達のナイフの手つき





夢中になることで自然と生まれる一体感

型紙からとって人形作り

片付けの時間の声があるまで

集中してやり続けていました。


慣れた手つきで

「時間があったら、いつもやっとーよ!」

と話してくれ、再び熱中!!


カニの洞窟

冬とあって生き物は少ないはずだが、

どこかしらでカニを捕まえてきた。


上手に打ち返せるか?!

ここ最近の達人クラブでは卓球が少しブーム。

相手のおもったところに返せなくて苦戦。でも楽しい!!

 

お花摘みにいきましょう

可愛い花を摘み女の子達だけのParty!!





縦横無尽に

広い田んぼを使って

サッカーや氷オニを楽しみました。


渾身の一球

夢中になってひたすらキャッチボール!!

とことんやりつくします。



本日のトエックご飯

メインは鳴門金時のコロッケ、

汁物は豆乳シチュー、

小鉢は生の白菜に味噌をつけていただきます。




2018年11月16日金曜日

半端ない集中力 ~一芸は道に通ずる~

11月は釣りの達人

オバタ父こと小畠清治さん

プロフィール

釣り人の間では有名な徳島県釣り連盟「徳島釣ろう会」(昭和8年設立)のメンバーであり、トエック代表伊勢達郎の盟友の1人。小学生の頃から釣りが大好きで、30歳に徳島県釣り連盟の名門「徳島釣ろう会」のメンバーとなる。今までに釣った大物はなんと!!チヌ52cm、グレ60cm。公式の釣り大会で入賞し、バッジをとったことも。


半端ない集中力

~一芸は道に通ずる~

傍にいる大人(達人さん)のあり方次第で、こんなにも子供達の手応えは変わるのかと驚かされた達人タイム。実際、オバタ父と過ごした達人タイム後、「あんまり釣れんかったのに、何かわからんけど、めっちゃ楽しかったなぁ~。」「大人で釣りに行くときも、あんまり釣れないのに、不思議と楽しかったですねぇ~」と、子どもも大人も口々に話す。僕もその中の1人だ。あの日釣りをした港は、気温は低く、風も強めで、コンディションはあまりよくなかった。そんな中釣り糸を海に垂らして気づくと、あっという間に約2時間経つ。スタッフが「片付けて、帰ろうか~!」と声をかけると、子供たちから「嫌だ~帰りたくな~い!」「帰ろうっていうと、あたりがくるんよなー」と声が返ってくる。想定外の子供達の情熱と集中力に驚かされた。しかしだ釣り開始から糸はすぐ絡まったり、餌が針につけれなかったり、隣の人同士で釣り糸が絡まったりと…困難の連続。釣りは好きだし憧れはあるが、経験値がまだ少ない。僕なら開口一番に「自分で糸をほどいてごらん!」と子どもに言ってしまうところだが、オバタ父は違った。造作もなく糸の絡みをとり、すぐに釣りができるよう応援して関わっていたのだ。そして何回か糸の絡みを解き、子供との関係ができていき丁度いい頃合で、「じゃあ今度は自分でやってみようか」と声かけをしていた。そのおかげで地味にじわじわとみんなの釣り熱は盛り上がっていき、次第に釣りメンバーは仲間になっていったのだ。子供達の釣りに対する熱い気持ちを大切にしながら、その子が自分のチカラでたっていける、そんなオバタ父の子供との関わりは、まさに釣りでの魚との駆け引きのようでした。そんな達人さんの在り方に感激したことや、自分の中でふっと「一芸は道に通ずる」という言葉がおりてきました。達人クラブの子ども達が、今ココの瞬間で集中して遊びこんでいることの意味の大きさを思い知らされた貴重な時間となりました。

あらゆる釣り道具お見せします

海釣りや川釣り様々な釣り道具を

子ども達に披露してくれました。






一番長い釣り竿持ってみました!

鮎釣りの釣り竿の重さと長さに

大興奮の子どもたち。

実際の長さは…




「めちゃくちゃ長いなぁ」

写真に納まりきらない程の長さの釣り竿でした。









浮きだけでもこんなにたくさん


うわっ!かっこいい

アメゴやイワナを釣る仕掛けを

ズラリと見せてくれたり、オバタ父が渓流釣りでの

おもしろいシーンも話してくれました。






投げ釣りの練習!!

針なしで重りをつけて広い田んぼに投げ込む




勢いよく田んぼに投げ込んでいく


初心者にも丁寧に教えてくれました




いざ漁港へ!

釣りの達人の技もじっくりと研究しながら、釣りがスタート!




ガガネGET!!

魚のカッコイイ持ち方を達人さんに教えてもらい、

バッチリ決まりましたね。


魚はどこへいったのやら?

釣る場所を変えたり仕掛けを変えたり、

餌のつけ方を変えたり・・・試行錯誤は続く。








フグが釣れたぞー!

食べれない魚とわかっていても

釣れる瞬間のあの引きは楽しい。






海を見ながらおしゃべり



やっときた!久々のあたり!!



アブラメGET!!

「うわっ!釣れたぞ!」「よっしゃー!」とヨロコブ子供達。

でも何の魚が釣れたかわからず、農園に帰ってから、図鑑で調べました。



丁寧に命を頂く

釣って調理するまでの一連の流れを

子供達と一緒にすることを大切にしています。




から揚げ揚がったよ~!

この日のおやつで皆で分け合っておいしくいただきました。


2018年11月15日木曜日

11月達人クラブ 「遊び」は「主体」

モーニングミーティング後、すぐに始まった秘密基地作り。
大きなすのこを何枚も使い、杭とロープで固定して壁を作っていく。
おもしろそうな匂いに子どもたちは敏感だ。
はじめは2人だった仲間が次第に増えていく。

誰からも強制されることなく
自分の「今、やりたいこと」をとことんやっているとき、
彼らはまぎれもなく「主体」だ。

必要な道具を運ぶたびに早足で歩き、
きびきびと動いて秘密基地を作り上げていく彼らの姿は
とても清々しく、かっこよかった。
一人ひとりが頭も心も身体もフル回転。
それが合わさっておもしろい時間・空間が出来上がる。

彼らこそが「遊びの達人」なのだ。
改めてそれを感じたシーンだった。

ロープをペグで固定する。
「どこにペグを打つといいかな」
ながーいロープを絡ませながらも
自分で考えながら結んでいくおもしろさを知っている。
秘密基地全体像!
部屋が3つ。寝室とリビングがわかれている。
秘密基地で遊び込む。
石屋さんがオープンしたり…
どんぐりゴマを戦わせたり…
お昼寝したり…
みんな実に満足気だ。
お昼ご飯もここで食べたよ。

お部屋では演奏会♪
ふたりがリコーダーで一曲吹き終わると…
ホラ貝がブォ―――となる。
そして大笑い。


いつも素敵な音色が響いてきます。

お昼ご飯のお手伝いも、「やりたい」と
思ったときにやることができる。
今日のお昼ご飯はトエック農園で採れた
さつまいもでさつまいも天ぷらだ!
全力でぶつかっていくたたかいごっこ!
こちらはゆっくりと焼き板作り。
丁寧に心を込めて磨いていく。

先月も盛り上がった「くつとりおに」
真ん中の鬼にタッチされないように靴を取り返す。
タッチされたら自分の靴が鬼に奪われてしまう。
鬼がダンスを踊っている間に靴を取り返す!
そして大笑い!
男女・学年混じっていっぱい遊びました。

卓球台やネットを工夫しながら遊ぶ

初心者ばかりでラリーもなかなか続かないけど、
それがまたおもしろい。

おもしろそうな干し草のかたまり発見!!
上に乗ってぴょんぴょんしたり…
ゴザを敷いてくつろいだり。
発想は無限大!


今回もたくさんの遊びが生まれた達人クラブでした。