半端ない集中力
~一芸は道に通ずる~
傍にいる大人(達人さん)のあり方次第で、こんなにも子供達の手応えは変わるのかと驚かされた達人タイム。実際、オバタ父と過ごした達人タイム後、「あんまり釣れんかったのに、何かわからんけど、めっちゃ楽しかったなぁ~。」「大人で釣りに行くときも、あんまり釣れないのに、不思議と楽しかったですねぇ~」と、子どもも大人も口々に話す。僕もその中の1人だ。あの日釣りをした港は、気温は低く、風も強めで、コンディションはあまりよくなかった。そんな中釣り糸を海に垂らして気づくと、あっという間に約2時間経つ。スタッフが「片付けて、帰ろうか~!」と声をかけると、子供たちから「嫌だ~帰りたくな~い!」「帰ろうっていうと、あたりがくるんよなー」と声が返ってくる。想定外の子供達の情熱と集中力に驚かされた。しかしだ釣り開始から糸はすぐ絡まったり、餌が針につけれなかったり、隣の人同士で釣り糸が絡まったりと…困難の連続。釣りは好きだし憧れはあるが、経験値がまだ少ない。僕なら開口一番に「自分で糸をほどいてごらん!」と子どもに言ってしまうところだが、オバタ父は違った。造作もなく糸の絡みをとり、すぐに釣りができるよう応援して関わっていたのだ。そして何回か糸の絡みを解き、子供との関係ができていき丁度いい頃合で、「じゃあ今度は自分でやってみようか」と声かけをしていた。そのおかげで地味にじわじわとみんなの釣り熱は盛り上がっていき、次第に釣りメンバーは仲間になっていったのだ。子供達の釣りに対する熱い気持ちを大切にしながら、その子が自分のチカラでたっていける、そんなオバタ父の子供との関わりは、まさに釣りでの魚との駆け引きのようでした。そんな達人さんの在り方に感激したことや、自分の中でふっと「一芸は道に通ずる」という言葉がおりてきました。達人クラブの子ども達が、今ココの瞬間で集中して遊びこんでいることの意味の大きさを思い知らされた貴重な時間となりました。
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